住まいのガッカリ度ナンバーワンは、温熱環境。つまり、暑さ・寒さに関すること。残念ながら日本では、家づくりのプロでさえ誤った対策をすることが多いのです。でもご安心を。わたしたちの体のしくみを紐解けば意外と簡単。「温熱」を制すれば家づくりを制す。あたらしい家づくりの授業、まずはここからはじめましょう。

高断熱は夏暑い、高気密は息苦しい──。実はすべて誤解です。一年のうちエアコンいらずストーブいらずの気持ちの良い日はわずか40日ほどと言われます。ですが、断熱と気密はその日数を劇的に増やすことができるのです。どんなに高価なエアコンやストーブよりも、高断熱・高気密こそ、快適な住まいへの近道です。

窓は風や光だけでなく、熱も運びます。夏は7割、冬は6割。 熱の出入りの多くは窓からのものです。残念ながら日本では、世界的に見て非常に性能の悪い窓が出回っています。逆に言えば、窓こそもっともコストパフォーマンスの良い投資なのです。窓を変えましょう。ではどんな窓がいいのでしょうか。窓の専門家とともに見ていきましょう。

家の中で、交通事故の3倍もの方々が亡くなっている日本。原因の多くはヒートショックや低温によるものなのです。かたや欧米では賃貸物件の最低室温が法律で決められているほど。「低温は万病の元」が、世界の常識です。近年、快適な熱環境の家は、健康はもちろん美容やお財布にもよいことがわかってきています。

家は人生最大の買い物。と同時に、最大の衝動買いとも言われています。一生を左右する買い物を、営業トークの良し悪しで決めてしまうのはおすすめできません。よい買い物には、合理的な判断が必要です。車に燃費があるように、実は家にも燃費があるのです。いま建てようとしているその家の燃費について考えてみましょう。

建築家の役割は、美容師みたいなもの。切り抜きを持って行くけれど、全くその通りにはならなくて、条件に合わせて調整をしながら最適な答えを導いてくれる役割です。だから好みが合わない人に頼んではダメ。たとえば、家族の団欒の中心にあるのは薪ストーブかテレビか？なんて話を住まい手としながら家をつくっていくプロセスを紹介します。

豊かに暮らしていくために、家づくりでできる工夫がたくさんある。家は大きいほうがいい、なんて思い込んでいませんか？小振りで質の高い住まい、おすすめです。癒される美しい景色、太陽の光や熱、風や匂い、音やコミュニケーション、あらゆることを取り込む開口部（窓や戸など）も豊かな住まいのポイントです。

「みんなが幸せになる家」ってどんな家？みんなって誰のこと？自分の家と世界はどういうふうに繋がっているんだろう？エコはもちろんエゴも満たす家づくり。世界の最先端の暖房＆給湯設備も紹介します。高級旅館も叶わない゙快適な家に住みながら、どんどん社会に貢献してしまう。一石二鳥な家に迫ります。

高性能なエコハウスは、2016年現在、残念ながらまだまだ作れるプロが少ない。では、どうやってプロを見極めて最高の家を手に入れるのか。たくさんのプロたちと関わってきた経験から、失敗しないプロ選びや助成金・ローンなどのお得なノウハウを紹介します。そう、生活者がちょっと賢くなる秘訣です。